トランプ大統領が来日しましたね!2016年5月のG7伊勢志摩サミットでオバマ前大統領が来日した際も、当然、政治面でも話題で盛り上がっていましたが、アメリカ大統領が来日する度に大統領専用車両「ビースト」についても話題になります。
今回はトランプ大統領専用車両「ビースト」がオバマ前大統領時代の車両をベースにかなりの金額を投入して改造しているようですので、改造費用についても調べてみました。
また、動くシェルターと呼ばれる程の超安全車両の仕様についても調べてみました。
大統領専用車両(ビースト)とは
大統領専用車両とは、読んで字のごとく、アメリカ大統領が使用する公式行事用自動車の事なんですが、大統領が車で移動中でも安全の確保や様々な公務が出来るように、先進通信機器などの便利な装備や、装甲板や防弾ガラスなどの防御装備を備えているようです。
2017年現在の大統領専用車両は、ゼネラルモーターズ(GM)社のGMC・トップキックのシャーシと駆動系に2009年モデルのキャデラックのボディを乗せたリムジンで、2車種を合体した超特別仕様の為、「キャデラック・ワン」(Cadillac One)と呼ばれています。
空の移動でお馴染みの大統領専用機のエアフォースワンと同じようなネーミングですね!
ちなみに、ニュースなどでよく聞く大統領専用車両「ビースト」とは、大統領を護衛しているシークレットサービスが、大統領専用車両の重装備からThe Beast、「野獣」と呼んでおり、それが世間にも広まったようです。
大統領専用車両(ビースト)の仕様は
大統領専用車両(ビースト)は保安・警備上の関係から、最高機密の情報のようで、細かい仕様か公開されていませんが、分かる範囲で紹介したいと思います。
以下は、オバマ前大統領時代の大統領専用車両(ビースト)の仕様となり、オバマ大統領用車両はさらに改造されていますので、若干仕様が変化しています。
全長5.5メートル、全高1.8メートル、重量8トン。
重量が8トン! 例えば日本の高級ミニバンであるトヨタ車のアルファードの重量は約2.2トン!
アルファードの3台以上分の重量があるという事は、それだけ装甲が厚いというのが予想できると思います。
その気になる装甲ですが、厚さ5インチの軍用レベルの装甲板に完全に覆われており、その強度は近くで爆弾が爆発しようがロケット弾で撃たれようが壊れないようです!
また、ドアは厚さ20センチ以上、防弾ガラスは厚さ12センチ以上のようです!
ちなみに窓ガラスは、厚すぎる為、外から光が入りづらく、車内が暗い為、天井に照明装置が付いているようです!
窓ガラスなのに光が入りづらいって事は、日焼けの心配もなさそうですね!
他には、
- 化学兵器による攻撃を想定して、内装なども完全密閉式
運転席側の窓ガラスは料金所での料金支払い対応で開くようです - タイヤは銃弾を受けてパンクした場合でも時速80キロで約50キロくらいは走行可能
- エンジンは重い車体を動かすパワーが必要な事と燃料が発火しにくいディーゼルエンジンを採用
- 催涙弾やショットガンなどの銃火器も前席に完備
- 暗視カメラ、酸素ボンベ、輸血用血液製剤を装備
0.95リットルの大統領本人の輸血用血液を常備保存している
といった、色々なオプションを付けまくっている事から、重量が8トンとなってしましい、その結果最高時速は「100キロ前後」と言われています。
車両価格や改造費用は?
以下の英語サイトにトランプ大統領仕様の大統領専用車両(ビースト)情報が掲載されていました。
⇒トランプ大統領仕様の大統領専用車両(ビースト)情報 英語サイト
上記サイトを翻訳すると
- 燃料タンク
タンクは弾丸で防爆です。ディーゼル車はガソリンよりも揮発性が低い。 - 分厚い防弾ガラス
積層窓は数インチの厚さで、ポリカーボネートと強化ガラスの層で構成されています。 - ドライバー
高度に熟練したドライバーは、180度のJターンを含む様々な反テロ技術を使用してトラブルから車を逃がすことができます。 - 防御・武器
ロケット弾、手榴弾、路上爆弾にも耐えうる防御性 - ドアとボディ
厚さ8インチまでの軍用グレードの装甲板で固められたボディ - 保護
最新鋭のセキュリティ、輸血装置、酸素ボンベ等 - ホイール
パンクしても走行可能なランフラットタイヤ
また、科学兵器の攻撃を想定した外気を遮断する加圧・空気供給システムが搭載されていたり、核ボタンが搭載されているようです。
まさに、窓のある戦車やシェルターですね!
そんなトランプ大統領仕様の大統領専用車両(ビースト)の価格ですが、
車両本体代金が1億6千万円
改造費用が17億円
1台辺りの合計が18億6千万円と意味のわからない金額となっています。
そして、そんな大統領専用車両(ビースト)が何と12台も所有されており、維持費含めて、金額もアメリカンのようです!
そんな金額をかけて改造した大統領専用車両(ビースト)ですが、近いうちに別の車に変更されるかもしれないです!
実は、2017年3月に新型のキャデラック・ワンと思われるテスト車両がスクープされていました。
Spy photos show Trumps new Cadillac-badged rolling fortress https://t.co/ePvAOTUgBi pic.twitter.com/6XjwLuFW4m
— Zesty Car News (@zesty_cars) 2017年3月31日
現在のキャデラック・ワンは2009年に登場しており、2017年現在で登場から8年経過している事になります。
車業界の8年は色々な機能や装備が進化していそうですね!
2009年といえば、日本初のスマートフォンと言われる「HT-03A」(グーグルフォンやグーグルケータイ)が発売された年でもあり、スマホ業界に置き換えてみると、技術の進歩がすごい早いのがわかると思います。
新型のキャデラック・ワン(新型ビースト)は、かなり「進化」していると思いますので、今から登場するのが楽しみです!
大統領専用車両(ビースト)のナンバープレートや任意保険は?
大統領が来日される度に、大統領専用車両(ビースト)のナンバープレートが前後で違うと話題になりますが、前後で違う理由は以下のようです。
大統領専用車両(ビースト)は常に2台体制で運用されます(大統領専用機も同様)。
襲撃リスクを回避(その為ナンバーは一緒、更に前後のナンバーを異なるものを装着する対策が取られている)と故障の際のバックアップとなっています。
そして本題ですが、大統領専用車両(ビースト)のナンバープレートですが、アメリカ大統領専用車両の為、アメリカのナンバーのままで日本で走行しても問題ないかと思っていましたが、アメリカ大統領専用であろうと、外交官ナンバーを取得する必要があるようです。
他の国では、そのままアメリカのナンバーのままで走行する場合もあるようです。
ちなみに、日本の外交官ナンバーを取得するには、十分な保証がある任意保険に加入する必要があるようです!
今回のトランプ大統領専用車両(ビースト)は、1台あたり改造費含めて18億円と言われています。
そして、何台も日本に持ち込まれている為、保険の金額はいったいくらかかっているのか気になりますね!
ちょっと調べてみました。
そもそも、アメリカ大統領専用車(ビースト)は来日前にシークレットサービスにて日本に輸送されて、外交官使の車両として外務省のプレート(ブルーナンバー)を取得し、整備を受けます。
他にもシークレットサービスの車も同様のようです。
そして、外交官は不可侵権や課税免除などの、「治外法権」が適用されますので、日本の法律は適用されません。
その為、強制保険も適用されませんし、パトランプもアメリカと同じ赤・青で光って走っています。
以上の事から、大統領専用車が移動中に事故等にあった際の保障として、任意保険の加入はどうも外務省が加入しているようです。
ただ、いくらの保険かはわかりませんでした。
まとめ
オバマ前大統領の来日は、
・2009年11月
・2010年11月
・2014年4月
・2016年5月
の計4回来日されています。
また、ジョージ・W・ブッシュ前々大統領も来日回数は4回だったようです。
トランプ大統領も4回は来日されると思います。
次回来日する際は、新型のキャデラック・ワン(新型ビースト)になっていそうですので、また車両価格や改造費用、内装・外装など気になる点について調べたいと思います。
ではでは。